抗菌・抗ウイルスコーティングの安全性とは?子どもやペットへの影響は?
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、抗菌・抗ウイルスコーティングが注目されています。日常生活において、菌やウイルスから私たちを守ってくれる抗菌・抗ウイルスコーティングですが、コーティング自体の健康への影響が心配な方もいるかもしれません。そこで今回は、抗菌・抗ウイルスコーティングの安全性について詳しく解説します。
抗菌・抗ウイルスコーティングによる健康への影響とは
抗菌・抗ウイルスコーティングのように人工的につくられたものに対して、健康への影響を心配する方も多いのではないでしょうか。まずはコーティングの安全性について見ていきましょう。
気になる健康への影響
最近は、化学物質でできた建材が体調不良を引き起こす「シックハウス症候群」などが増えており、化学物質の健康への影響が懸念されています。できるだけ化学物質を避けて自然素材で家を建てたり、化学繊維ではなく天然繊維の衣服を着たりと、気を遣う方も増えています。
とくに赤ちゃんや小さな子どもには「できるだけ自然素材で」と考える方も多いのではないでしょうか。そんな中、最近注目されている抗菌・抗ウイルスコーティングについても、その安全性が気になるところです。
ワックスとコーティングの違い
「コーティング」と聞くと、床にかけるワックスのようなものだと想像する方もいるかもしれません。効果はよく似ていますが、コーティングとワックスでは安全性に違いがあります。
ワックス剤は、床などに塗布した後、被膜が完全に硬化しないため、ワックス剤の成分が剥がれて付着する可能性があります。一方コーティングは、コート剤の被膜が完全に硬化し、剥がれることはありません。
そのため、成分が付着することはなく、比較的安全だといえるでしょう。
抗菌・抗ウイルスコーティングは人体への影響がなく安全
次に、抗菌・抗ウイルスコーティングにおける成分自体の安全性について見ていきましょう。
人体に影響のない成分で作られている
抗菌・抗ウイルスコーティングには、さまざまな製品が開発されており、成分や抗菌・抗ウイルス効果の仕組みもさまざまです。しかし、多くの製品に共通しているのが「人体に影響のない成分で作られている」という点で、すぐれた抗菌・抗ウイルス効果を発揮しますが、人体の常在菌には影響がありません。
光触媒、銀イオン、プラチナなどの効果によるものが主流ですが、製造過程で二酸化炭素を排出しないなど人体にも地球環境にもやさしい製品も開発されています。
数々の試験をクリアした高い安全性
抗菌・抗ウイルスコーティングの安全性は、数々の試験で立証されています。皮膚一次刺激性試験、眼刺激性試験、急性経口毒性試験、変異原性試験などさまざまな試験をクリアし、人体に影響のない安全な液剤であることが実証されているのです。
抗菌・抗ウイルスコーティングをした場所は安全?
最後に、抗菌・抗ウイルスコーティングをした場所の安全性やコーティングが施工されている場所の一例を紹介します。人体に安全な抗菌・抗ウイルスコーティングは、菌やウイルスを無害化するだけでなく、そのほかにもさまざまな効果をもつため、あらゆる場所で幅広く利用されています。
有害物質を分解しより安全な環境へ
抗菌・抗ウイルスコーティングにより抑制できる菌の種類は数百種類にもおよびます。また、抗菌・抗ウイルス効果のみにとどまらず、帯電防止効果によりホコリの付着を防いだり、防汚効果できれいな状態を保ちやすかったりとさまざまな効果があります。
防カビや消臭効果、ホルムアルデヒドなどの有害物質を分解・除去する作用もあるため、より安全で快適な環境をつくることができるのです。
高い安全性であらゆる場所に施工可能
抗菌・抗ウイルスコーティングは、無色・無臭で人体に安全なうえ、二酸化炭素などの排出もなく、人にも地球環境にもやさしいコーティング剤なので、あらゆる場所に施工が可能です。
不特定多数の人が利用する公共交通機関やオフィス、とくに感染に配慮したい医療施設や介護施設、衛生管理が求められる飲食店や社員食堂、ホテルや旅館などの宿泊施設、トレーニング施設などで幅広く施工されています。
赤ちゃんや小さな子どもにも安全なので、多くの保育園や幼稚園、学校でも抗菌・抗ウイルスコーティングが利用されています。
感染対策としてさまざまな取組みがなされていますが、多くの人が利用する施設では毎日の消毒作業にも限界があります。そこで注目されているのが抗菌・抗ウイルスコーティングで、一度施工すると長期間抗菌・抗ウイルス効果が続き、安全性も高いため、さまざまな場所で利用されています。抗菌・抗ウイルスコーティングを検討している方は、業者に依頼するのがおすすめです。人体に害がなく安全であることは共通していますが、業者によって取り扱っているコーティング剤が異なり、その成分や特徴にも違いがあるので、まずはいくつか比較検討し、ニーズに合った施工をしてくれる業者を見つけてみてください。